Japan Muslim Association 日本ムスリム協会は、日本における最初のムスリム(イスラーム教徒)団体です。

日本ムスリム協会とは

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1. 理念と目標

– 特色 –

協会は宗教法人であり、政治色を持ちません。又他の宗教団体に見られるような、ある特定の教祖的指導者の下に結成されたものではありません。会員組織によって民主的に運営されています。正会員は会則によって入会手続きを行い、会員名簿に登録されたムスリムをいい、国内に在住する外国人ムスリムをも含みます。そして会の運営は、会員総会の選挙によって選出された会長と理事によって行なわれます。又、非ムスリムの人も準会員として、規定に基づき、活動に参加できます。

– 活動 –

活動としては、イスラームの宗教活動としての宣教・広報出版・信者の育成教育・宗教行事や儀式の開催・海外イスラーム諸国との親善協力及び国内の宗教団体との対話など幅広い活動を行っています。

– 目標・理念 –

当協会の目的は、少数派のムスリムが日本社会と協調しながら、イスラームの教義を実践していく道筋をつくることです。そのために、イスラームの信仰に基づいた真理の追究と国際交流は当協会の特色となっており、それが発足以来の伝統として会員のイスラーム諸国への留学生の派遣に見られます。その数は60人にものぼっており、帰国後は各分野で活躍しております。協会活動はこれらのイスラーム諸国で生活の経験のある会員を中心に、ボランティアによって行なわれています。

2. 沿革

– 創立 –

日本ムスリム協会は、日本における最初のムスリム(イスラーム教徒)の団体として、1952年に設立され、1968年6月に宗教法人として認可され登録された宗教団体です。現在東京都品川区東五反田に本部事務所を置いています。

– 各世代の協会会長 –

1960年に信仰心が厚く人びとの信望を集めた初代会長のサディーク・今泉が逝去し、二代会長にウマル・三田了一が就任しましたが、聖典クルアーン邦訳のため1962年にマッカ(メッカ)へ渡りました。三代会長にアブドルカリーム・斎藤積平が選任され国際交流を果すと同時に留学生の派遣に尽力しました。四代会長のアブーバクル・森本武夫は出版活動を推進し、会報『イスラーム』を創刊し、三田訳日亜対訳聖クルアーンを出版しました。
五代会長のアブドルムニール・渡辺正治と六代会長のオマル・五百旗頭陽二郎は、日本のオイルショックに端を発した混乱した中東認識の中で、当協会のアイデンティティを明確にし、又会員のためのイスラーム霊園の管理運営に努力しました。
七代会長に留学経験者のアブドルサラーム・有見次郎が選任され、以後は留学経験者の会長が続き、八代会長のズベイル・鈴木珀郎、1990年、九代会長にハーリド樋口美作が就任、宣教と文化活動の充実を計りながら、協会事務所の拡充やイスラーム霊園の管理運営にも努め、2003年、徳増公明が十代会長に就任、日本イスラーム文化交流会館(五反田)開設に尽力した、2021年、十一代会長に遠藤利夫が就任し、現在にいたっています。

宗教法人 日本ムスリム協会規則(PDF)

3.活動

-ハラールに関する活動-

1.当協会のできること

当協会としてハラール証明書がほしいという要請には、私達ムスリムが本当に安心できることが証明できれば、その証明書を出すことに問題はありません。しかし、その基準が日本独特のもので他のイスラーム社会の基準と異なるものについては、残念ながら責任が持てない以上出すことは出来ません。当協会では、それらの要請には契約を結ぶこ とで個々の事案に対するアドバイスを行い、出来る限り外国からのムスリムにも安心を提供できる方法を整える意味で、ハラール国内委員会を立ち上げて対応することになりました。

国際認証についての取り組み(PDF)

2.国内食品等対応委員会の役割

当委員会は、ムスリムの食品やサービス等に関する具体的なアドバイスや講演やセミナーなどの要請がある団体に対し「国内食品等対応委員会会員」になっていただき適切な指導を行う。講演会やセミナーの講師の派遣をする。そして、ムスリムの食品等を含めたイスラームの理解を深めた団体に対し、食べ物については調査、検討の上、国内のムスリムが安心して食べられるように推薦状を発行する。

ハラールに関する当協会の取り組み(PDF版)

3.協会のムスリム・フレンドリー マーク取得について

当協会では、訪日ムスリム観光客におもてなしを希望するレストランやホテル事業者に対し、ムスリム対応ができるよう支援活動を行っております。
支援対象となるのは、イスラームを理解し、イスラーム諸国並びにムスリムとの友好親善を図ろうとする事業者です。

また、事業者は、「ムスリム・フレンドリー会」の会員になって頂き、当協会が主催する指定のイスラーム講習会を受講して頂きます。

ムスリム・フレンドリー マーク取得の案内(PDF版)

-霊園-

宗教法人日本ムスリム協会は、山梨県塩山にあるイスラーム霊園を管理・運営しています。

宗教法人日本ムスリム協会 イスラーム霊園規約(PDF)

利用条件、遺体の埋葬等、詳細につきましては電話等にて当協会にお問合せ下さい。

〒141-0022 東京都品川区東五反田3-17-23
宗教法人 日本ムスリム協会
電話:03-6277-3561
ファックス:03-6277-3597
3-17-23, Higashi Gitanda, Shinagawa-ku, Tokyo 〒141-0022
Tel: +81-3-6277-3561
Fax: +81-3-6277-3597

本部事務所のオープン時間は午前10:00 ~午後6:00です。土曜日・日曜日・祝祭日は休みとなります。
その他年末など、休みとなる場合がありますので、そのような場合はあらかじめ電話にて本部事務所にお問合せ下さい。

霊園の草刈と清掃

年1回、恒例のイスラーム霊園の清掃が行われています。毎回数十人の参加者があり、草でいっぱいだった霊園もきれいになります。アルハムドゥリッラー。清掃後は、屋外で皆で礼拝をし、昼食を共にします。解散後、ぶどう狩りに行くという皆さんもいらっしゃいます。

-入信サポート-

1.入信希望者の皆さんにむけて

イスラームは仏教、キリスト教とならんで世界の三大宗教の一つであり、1400年の歴史と、現在でも中東、アフリカ、アジアの広範な地域にわたって約12億人の信徒をもつ宗教です。

イスラームは7世紀の初め、アラビアのマッカの人、預言者ムハンマド(マホメット)によって開教された宗教で<アッラー>を唯一絶対の神として崇拝・帰依し、信徒はアッラーの命令・教示に従って一人一人が自らの生活行動を規制して善行を積み、現世の繁栄と共に永生への甦りを希求するものです。イスラームとはアラビア語で「従順、帰依、平和」の意味を表します。

ムスリム(イスラーム信徒)には信仰上の様々な規制、戎律が義務として課せられていますが、これは預言者ムハンマドにアッラーから啓示された経典クルアーン(コーラン)の教えに従って自発的に行なわれるもので、他の宗教に見られるような、神父、司教、宣教師あるいは僧侶というような宗教上の特権階級によって強制されるものではありません。従ってイスラームには僧職というものがなく、すべての信者は神の前に平等であり、そこには老若、男女、貧富、国籍、皮膚の色等の一切の差別がなく、信徒のすべては兄弟姉妹として、信頼と相助の精神によって結ばれる、人間性に徹した宗教です。

日本にイスラームが知られるようになったのは明治以降のことで、中国大陸に広まっていた回教(かいきょう)または回々教(ふいふいきょう)という名称で、あるいはマホメット教として知られています。わが国に紹介された文献として明治9年に「マホメット伝」が刊行されたのを初めとして、大正年代には「聖典クルアーン」の出版もありました。またこの時代にイスラームに入信した日本人信者による宗教活動も行なわれ、昭和18年頃を頂として多くの協会、団体も結成され、著書、雑誌類の刊行も盛んで、朝野を挙げてイスラームの礼拝堂「マスジド」が建立されました。しかし、太平洋戦争の敗戦と共に、これらの団体や協会の多くは解散し、国家政策としての回教熱は消えていきました。

しかし、近年1970年代の石油危機時代を迎えるに至り、わが国の経済発展の要素として、アラブ・イスラーム諸国と宗教「イスラーム」への関心が学会や民間を上げて高まりました。アジアにおいても、インドネシアやマレーシアを含む ASEAN 諸国の国際的地位の向上は、イスラームへの理解を深め、現在、わが国には、10数万人の外国人ムスリムが様々な職場で働いており、イスラームは急速に私達の身近な存在となっており、日本の国際化にも寄与する「日本のイスラーム」の新時代を迎え今日にいたりました。

これからイスラームの宗教を学び、信仰に入りたいと望まれるかたは、最寄りのイスラーム諸団体に連絡し、話しを聞き、出版物を読み、既に入信して入る人達に指導してもらうことをお勧めします。日本ムスリム協会では、そうした人達のために毎日、午前10時から午後6時まで、事務所を開放しています。

2.入信手続き

イスラームにおける入信とは

イスラームに入信しようとする人は、二人以上のイスラーム教徒(ムスリム)の前で、イスラームの信仰を受け入れることを表明すれば、その時からイスラーム教徒となります。

入信の具体的な流れ

具体的には、二人のムスリムの前で次のようにします。

信仰告白(シヤハーダ)の言葉(カリマ)を唱える

シャハーダのカリマは、アラビア語で「ラーイラーハ、イッラッラーフ、ムハンマドゥンラスールッラーヒ」と言います。日本語での意味は「アッラーのほかに神はない。ムハンマドはアッラーの使徒である」となります。

そしてこの信仰を表明する場合は、前段の「アッラーのほかに神はない」と、後段の「ムハンマドはアッラーの使徒である。」に、それぞれ短い説明を加え、更に「・・・ことを私は証言します」というアラビア語「アシュハド アン(ナ)」の言葉を加えて次ぎのよう言います。「アシュハド アン ラーイラーハ、イッラッラーフ、ワフダフ、ラー シャリーカ ラフ、ワ アシュハド アンナ ムハンマダン アブドゥフ ワ ラスールフ。」

意味は、「アッラーのほかに神はなく、同輩もないことを証言します。また私は、ムハンマドはアッラーのしもべであり、使徒であることを証言します。」となります。

イスラーム名

この後、希望する者には好みのイスラーム名が与えられます。

連絡先

イスラームへの入信を希望される方は日本ムスリム協会へご連絡ください。相談や実際の入信手続きにおけるサポートをいたします。

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