墓中の責苦からの加護を求めることが望ましいこと
1巻 P.396-397
アーイシャは次のように伝えている
アッラーの使徒が私の部屋に入ってきたがその時私と一緒に一人のユダヤの女がいて「あなた方はお墓の中で試練を受けることに気がついていますか」といった。
それを聞いたアッラーの使徒は体を震わせながらこういった。
「確かにユダヤ人のみが試練を受けるだろう」
さてアーイシャはさらにつづけて次のように語った。
それから私達は数夜を過した。
そしてアッラーの使徒は私に次のようにいった。
「あなた達(ムスリム)も墓中で試練を受けるだろうということが私に啓示されたが、お前はそのことに気が付いているか」
アーイシャはさらにこう伝えている。
"その後私はアッラーの使徒が墓中の責苦からの加護を求めて祈る声を聞きました"
アブー・フライラは伝えている
その啓示のあった後私はアッラーの使徒が墓中の苦痛からの加護を求めて祈る声を聞いた。
アーイシャは次のように伝えている
マディーナに住むユダヤ人の二人の老女が私の家に入ってきて「真の中にいる人々(死者)は墓中でも責苦に会うだろう」といった。
しかし私は彼女等二人の言葉を信じなかった。
私は二人が正しいことをいっているとは思いたくなかった。
さて二人は出て行ったがアッラーの使徒が代って私の部屋に入って来た。
そこで私は彼にいった。
「アッラーの使徒様、マディーナに住むユダヤ人の二人の老女が私の所にやって来て墓の中にいる人々は己れの墓の中で責苦を負うだろうと主張しました」
すると預言者はこういった。
「その二人は真実を語ったのだ、彼等墓中の人々は責苦を負い動物でさえその(うめき)声を耳にする程です」
後にアーイシャは次のように語った。
「私はその後預言者が礼拝中に墓中の責苦からの加護を求めて祈る姿を必ず見ました」
このハディースはアーイシャからの伝聞としてマスルークによって語られている。
その中で彼女はこう語っている。
「彼(預言者)はその後礼拝中に墓中の責苦からの加護を必ず求めていました」